野口整体創始者、野口晴哉先生による育児本を読んでいます。

これらの本は一般の本屋には並んでいません。
全生社のサイトから購入できます。

「誕生前後の生活」 昭和48年の著作。

出産の前後の問題について述べられています。
今でこそ自然分娩、育児というものに目が向けられていますが、この本が出版された当時、どれだけの人がこのような視点を持っていたのかと考えると、野口先生のすごさが実感できる本でもあります。

内容には野口整体の知識がないと分かりにくい記述も少しありますが、整体の本としては一般の人でもわりと読みやすいほうだと思います。 細かな中身に関しては述べませんが、こういう仕事をしている私にとって、

「だから子供の体を(大人の体でもそうですが)見る場合には、ここがこう曲がっているとみるのは非常に安易な見方です。どういう行程において曲がっているか、それを整えたらどういう行程で変化を起こすかぐらいは想像できるようにならなくてはならないし、それくらいに熱心に人間を観ることを繰り返すべきだと思うのです。そうやって、人間に対する感覚を敏感にすることが根本だと思うのです。」

 この言葉が響きました。

自然な分娩、育児を望む人には是非薦めいたします。

次に、「育児の本」

昭和44年初版の本ですが、その十年前の事をまとめたものだそうです。
野口先生の実践によって確認された事が記載されています。

中には今の常識にかなりそぐわないこともあります(例えば食事の内容とか)。

しかしそこには、自然の欲求に即して生きる事、体の力を信じる事、そういう思想が流れている事がわかります。

確かに、一つの食べ物だけ食べ続けて、体の異常のなんら認められない人なんかがいるくらいですから、知識じゃなく、体の欲求に耳を傾ける事は、今の世の中では特に必要な事なのかもしれません。

中には整体の知識が無いと分かりにくい部分もありますが、ネットで検索すればすぐ分かりますし、読んでみるとちょっと面白い育児本だと思います。

こんな考え方もあるのだなと、眼から鱗が落ちるかも。


by 横浜元町の整体、カイロプラクティックCura(クーラ)