ストレスがあると、背中が痛くなり、呼吸も浅くなりがちです。

 ストレスからの急激な痛みの際、普段から凝っている人はいつもとは違う強い痛みを、普段凝らない人は経験したことのないような痛みを訴えます。

 そして多くの場合、背中でも上のほう、肩甲骨の内側の辺りに痛みが出ています。椎骨で言うと胸椎4番のあたりがとても多いです。

 先日も右肩から肩甲骨の内側にかけての痛みと呼吸のしづらさを訴えてのご来院がありました。右肩と言っても、肩関節のほうではありません。肩コリの場所、僧帽筋です。

 昔から右の肩は肝臓の影響が出ると言いますが、肝臓というと東洋医学では肝は怒りに関連することを考えると、なにかしらイライラ感が募っているということだったのでしょうか。

 右の僧帽筋がものすごく硬くなっていて、ちょっと押したぐらいだと押されている感覚がないというレベル。さらに肩甲骨の内側、椎骨で言うと胸椎の3、4、5、6番の右側あたりがコリコリ。
 2、3日前に急に症状が出て来て、このようなことは今回が初めてだったそう。

 まだそんなにお年ではないし、普段から肩が凝るということもないが、最近ちょっとストレスはあるということでした。

 というわけで、この方の場合、初回の施術では右の肩から肩甲骨の内側(僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋)を重点的にゆるめました。

 さらに息が吸いにくい感じだということでしたので肋骨も調べてみたところ、5番と6番の肋骨の間に圧痛があります。肋間筋の緊張です。というわけでここもゆるめました。
 呼吸にはこの肋間筋が関わっており、常に緊張感があると呼吸が浅くなりますが、

 数日後、2回目の施術に入る前、どんな調子かを伺うと、。前回が初めて施術だったこともあり、施術後にだいぶ疲れが出たようでしたが、右肩の痛みは半分くらいになっておりました。
 呼吸のしづらさも減り、今度は逆に吐きにくい感じだとのこと。症状が移動したり反転したりすると、その後回復することが多いです。
 
 初回と同じく右肩から肩甲骨内側を弛める施術をしましたが、今回は初回ほど長く行いませんでした。回復するほうに体が向き始めてくると、強い施術は必要なくなります。更に胸椎と肋骨を調整。

 施術後、右肩と左肩の感覚の差もほぼなくなりましたが、こうなると今度は腰が気になってきたそうです。当初の痛みが気にならなくなってくると、他の所が気になってくることはよくあることです。腰の施術は次回に持ち越しです。


by 横浜元町の整体、カイロプラクティックCura(クーラ)

 
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