この秋冬、ロシアのマーシャルアーツ「システマ」のワークショップ(全6回)に行ってみました。
場所は横浜ルミネの朝日カルチャーセンターです。
第1日目と2日目に関しては以前このブログに書きましたので、今回はそれ以降についてと、
全体を通しての感想です。
第3日目
指先などの先端の部分の動きが体全体につながっていくことを感じる。
指先に意識をもって伸ばし、体はそれに自然についてゆくようにする。
強いといわれている格闘家や武術の先生はみな手先から動くのです。
押されても抵抗せず、力まない状態を保っていることだけに集中していると、
押されたときに自ずと体が軸を中心に動くので、押したほうが崩れる。
さらに力まない状態の相手の腕をつかんで押したりひねったりする。
つかまれたほうは体幹を崩さず、つかまれた腕を手先から動かして崩す。
相手の力に逆らわないほうにもっていくのが崩しやすいみたい。
4日目
人が崩れることがテーマ
拳立てやスクワットの体勢でキープすると、体の中でどういう変化が生まれるかを確認。
立って、前後左右など、どのくらい体を傾けると倒れるのかを確認。
二人一組でどのくらいで倒れるか、一人は軽く誘導して確認。倒れる手前まで。
立っている相手を少しずつ崩す。体のいろんな場所を倒れるか倒れないかのところで誘導していく。
5日目
ここでは先生によるパンチを体で受ける練習。
正確には打撃のダメージを体で受け止めずに殺す練習。
打撃を受けたらそのまま床にバタンと倒れこみ、呼吸を続けて、ダメージから回復することを学ぶ。
6日目
床に倒れることに慣れることと、ローリング。
床で前転後転などゴロゴロ回ります。
柔道の受け身の場合は肩を入れて腕も内側に持っていきますが、
ローリングは肩を入れたほうの腕はそとに出して、頭は逆方向に逃がします。
始めはゆっくりと行います。グラウンドテクニックです。
今期のテーマは「インターナル・ワーク」
自分の身体の内部で何が起こるかをよく観察するのです。
そのために基本的にはゆっくりとした動作を、自分の身体を感じながら行うことから始まることが多かったです。
動作の質を高めるには一つ一つをゆっくりと行いながら確認する必要があります。
ゆっくりとした動作でも続けると自ずと速くなると講師の北川先生はおっしゃいます。
こうして武術のワークショップに出たのは初めてでしたが、
「システマ」という武術はかなり実践的だという印象です。
システマの創始者のミカエル・リャブコ氏はまだ50代だそうですが、
ロシア軍の将校クラスの数十名が集まる特殊部隊にいた方で、
その経歴がこの武術の大きな背景にあるそうです。
特殊部隊なので、作戦を実行して生還しなければならない。
そのためには不必要な戦闘は避ける、ダメージは最小限にし、速やかに回復する。
そういうことが「システマ」でも重視されています。
6回の講義で、初めは緩やかな動きだったのが徐々にハードになってゆき、
5回目ではパンチを受け、6回目では周囲から蹴られるのをゴロゴロと床を転がって受ける練習まで。
北川先生は初めての人でも入りやすいようにうまく講義を組み立ててくださっていました。
自分の身体の癖や、体力のなさなんかもよくわかって、大変学ぶことが多かったです。
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