発達障害者の方が発達するための方法論。
副題にある「動きの発達&原始反射」に着目しています。
発達障害者の成長支援をなさっている方々の対談形式で進みます。
専門用語もたくさん出てきますが、初めからゆっくりと読んでいくと誰でも読めるでしょう。
乳児期に経過するはずであった原始反射をうまく経過できず、大きくなってからもその反射が残ってしまうことが発達障害の原因になっているのではないか。
つまり体の土台となる部分が整わないために学ぶことができないのではないか。
であるならば、経過できていない原始反射をあとからでも経過させることで体の土台ができ、学ぶ体勢ができるのではないか。
そういうことの理論と実践方法が述べられています。
赤ちゃんがおなじ動きを何度も繰り返す、小さな子供が同じ遊びを何度も繰り返す、そういうことが体を作り、学ぶ土台を整えるのに非常に重要だったのですね。
子供と遊んでいると、もう何回も何回も同じことをやらされていい加減面倒くさくなってくるんですけど、その動きこそが脳を発達させるために必要だとわかると、その見方がガラリと変わります。
そして発達障害者の支援をする側、子供を育てる親の側も原始反射を経過させてクリアしておくことが必要なんです。
というのも発達障害者がどういうレベルにあるのかを見る目が支援する側に育っていないから。
このような考え方、方法は本当に目から鱗、ものすごく勉強になります。
人間脳を育てる 動きの発達&原始反射の成長 [ 灰谷孝 ] |