健康管理士一般指導員に送られてきます、
二ヶ月に一度の雑誌「ほすぴ」。
今回のテーマは「口腔ケア」。
虫歯、歯周病、口腔疾患などが取り上げられていますが、
当院では妊婦さんや赤ちゃん連れの方が多くなりましたこともあり、
中でも「赤ちゃんの虫歯予防」についての記述が目を惹きました。
虫歯の原因菌であるミュータンスレンサ球菌(MS菌)は、
親(および周囲の人)から赤ちゃんにうつるというのは、
最近では割と知られてきましたね。
赤ちゃんの虫歯を予防するにはどのようなことに気をつければ良いか、
僕なりに時系列にしてみました。
1 妊娠中
まず赤ちゃんが出来たと分かったら、
赤ちゃんの世話をする予定の人たちは虫歯の治療をはじめておく必要があります。
赤ちゃんが生まれて歯が生え始めるまでには、虫歯の治療を終えるつもりで。
2 生まれてから歯が生え始める(生後19ヶ月頃)まで
生まれたての赤ちゃんの口の中は善玉菌だけです。
MS菌は歯の表面でしか生きられませんので、
歯が生えていないうちは感染しにくいのです。
お母さんの口の中には悪玉菌だけでなく善玉菌も多数存在していますので、
食器を共有しても、悪玉菌は生きられず、善玉菌が受け継がれます。
ですのでこの時期はむしろスキンシップOK、チューOKです。
善玉菌を入れておくと、MS菌の活動を抑えてくれるようになります。
そして、この時期にお世話をする人は虫歯治療を終えておきます。
MS菌が多い場合は除菌治療を受けて、
割合を0.2%付近まで下げておくと良いです。
3 歯が生え始めた頃から乳歯列が完成するまで
歯の生え始め(19ヶ月頃)から乳歯列の完成(31ヶ月頃)までは、
特に注意が必要な期間で、「感染の窓」と呼ばれています。
この時期、同じスプーンを使って食事などは厳禁です!
4 乳歯列の完成以降
ここまででMS菌の感染を受けなければ、
歯の表面に善玉菌が十分に定着して、
MS菌が入り込みにくくなります。
よって、大きくなっても虫歯にはなりにくいということです。
だからといって、日々のケアを怠ってはいけませんよ。
妊娠中の皆様、生まれたての赤ちゃんのいらっしゃる御家族の方、
以上にはくれぐれもご注意を!
by 横浜元町の整体、カイロプラクティックCura(クーラ)